工藤浩司オピニオン 公式ブログ


世界を飛び回る日本人   工藤浩司のオピニオン  
by kudo_koji_blog
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
カテゴリ
《プロフィール&連絡先》
《連絡・相談・質問》

dgdfk247 @ ybb.ne.jp まで。

≪PROFILE≫
工藤 浩司 (くどう こうじ)
1971年青森県十和田市生まれ。

<応援ホームページ>
トータル・ケア・カウンセリング
http://stresscare.exblog.jp/
フォロー中のブログ
検索
ライフログ
以前の記事
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

アメリカのロースクールの博士号

私は、29歳で海外に初めて渡り、アメリカで、30歳を迎えた。いうなれば、30年間、海外に出たことはなかった。そんな私が突然、海外に行きたいとおもうにはそれなりの強い動機があった。

(今のところまだ実現していない目標だが)渡航するとき、やりたかったことはアメリカで法律を教えること。そのためには、アメリカで博士号をとることが必要だと考えていた。

博士号とは言っても、当時はなんのことだか、わからない。とにかくそれさえ取れれば、なんとかなる、とおもっていた。そんな目標だけあればどんなに日常がつらくてもガツガツと生きていけた。

ところが、実際に、アメリカのロースクールに問い合わせると、Ph.Dというのは存在せず、SJDと呼ばれる学位があるという。それはDoctor of Judicial Science(法科学の博士)というもので、論文を書くだけのコースがあるという。だが、それが博士号になるのかどうかわからない。

もともとアメリカのロースクールというのは大学院である。つまり、学部は存在しない。

①最初の学位はJDと呼ばれ、Juris Doctor といって、日本語では法務博士が妥当な訳のようだ。3年かけて幅広い分野の法律を学び、実務の世界に入っていく。それがほぼすべての学生の将来なのだ。

②その次の学位に、修士号があるのだが、それはLL.M と呼ばれ、法学修士号にあたるだろう。実際に、この学位を私はとることになるのだが、「もう少し学びたいとおもっているアメリカ人の生徒」か、「海外から法律を学びに来ている留学生」が主だった。通常はそこまで必要ない、と考えられているのだ。

③私は当初、このSJDをとれば博士号と同等な資格になるのだとおもっていたのだが、実際に、アメリカの教授に聞いたところ、どんなにLL.MやSJDをとったところで、アメリカで、JDをとらないと、教授になれない、ということがわかった。

法律の場合には、Ph.Dがない。何か扱いが違うようだということはわかった。これはアメリカの法システムに起因する問題なのである。

アメリカでは法律は社会の要である。だからこそ、何か専門分野を持っている人だけが学べる大学院にしたのである。しかも、法律はアメリカでは実務的なものとして理解されているので、JDさえあれば、それで十分教授になれる。渡航して数週間で、そんな現実を目の当たりにして、私は目標を失ってしまったのである。

これが、私が、ヨーロッパに視点をかえるきっかけになった。
[PR]

by kudo_koji_blog | 2008-01-20 23:29 | 博士号(PhD)取得への道
<< 誤解のないように・・・アメリカ... Ph.D とは・・・(改定版) >>